和同開珎発祥の地・聖神社(ひじりじんじゃ)(秩父市)
大きな和同開珎(わどうかいちん)が飾られている聖神社です。
聖神社は、和同開珎ゆかりの神社であることから、「銭神様」と呼ばれ、「お金儲けの縁起の神様」として注目されています。
奈良時代に日本で初めて和銅(自然銅)が発見されました。
それを喜んだ元明天皇が、年号を「和銅」と改め、国を挙げてお祝いをし日本で初めての通貨「和同開珎」を発行しました。
聖神社の創建は和銅元年2月13日で、わが国初のニギアカガネ(自然銅)が御神体として祀られ、元明天皇から授かった雌雄一対の和銅制蜈蚣(むかで)が御神宝として祀られています。
蜈蚣(むかで百足)は、足がたくさんあることから、お金に困らないということです。
聖神社は、和同開珎ゆかりの神社であることから、「銭神様」と呼ばれ、「お金儲けの縁起の神様」として崇拝されています。
銭神様 御利益のご報告として、ご利益の内容が書かれた感謝の報告がたくさん張られています。
宝くじやロトが当たったなどの報告がたくさんあります。
和銅の発見献上を喜ばれた朝廷は、祝山にお宮を建て金山彦命(カナヤマヒコノミコト)を祀り祝典をあげました。
祝典の1か月後の和銅元年2月13日に現在地に移されたのが聖神社の始まりとされています。
和銅石十三個をご神宝として祀り、また蜈蚣が「百足」と書かれることからにちなんで、文武百官(たくさんの役人)を遣わす代わりに朝廷から戴いた雌雄一対の蜈蚣(むかで)をご神宝として併せて祀っています。
以来里人は、黒谷の鎮守様として、千三百年の長い歳月にわたり崇拝してきました。
現在の社殿は秩父市有形文化財に指定されています。
和同開珎の「和同」は「天地和同」「万物和同」にもとづく「やわらぎ、なごやかに集う」と意味合いです。
「和銅」とは直接的な意味合いはないそうです。
「開珎」の「開」は。「開始」などの「開」あり、「珎」は「珍しい」の「珍」にあたるそうです。
それまでは、「稲の束」や「布」がお金の代わりでしたが、「和同開珎」が出来たことで、日本に貨幣流通時代の幕開けになったのです。
聖神社から約600m程(15分)の場所に「和銅露天掘り跡」があります。
「日本通過発祥の地」としての和同開珎の大きなモニュメントが建てられていますので、是非一緒に訪れたいです。
思わぬところで歴史の勉強が出来ました。
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