聖神社(ひじり)から約600mの場所に「和銅遺跡」として「和銅露天掘り跡」があります。
日本通貨発祥の地「和銅遺跡」
「聖神社」と「和銅露天掘り跡」は、両方一緒に見学してもらうのがお勧めです。
基本は聖神社に車を置いて、徒歩で約10分歩いて見学してもらうことになります。
どうしても徒歩が無理という方は、車でも行けますが、道が狭く駐車場も何台も置けないので注意してください。
山道の景色や昔の人の人に気持ちになって、のんびりと歩くのも風情があって良いものです。
標識通りに歩いて行くと、「エ~こんなに」と言いたくなる位に、道が狭くなってきます。
どんどん山道が細くなり、気持ちも心細くなってきたところで、突然「和同開珎」の大きなモミュメントが現れます。
和同開珎のモニュメント
目の前の急斜面を蛇行する見学路を登れば、千三百年の往時の面影を残す和銅露天掘り跡を間近に見ることが出来ます。
地質学上では「出牛(じゅうし)-黒谷断層」と言われますが、造山活動による基盤の秩父中古積層と堆積による第三紀層の断層の露頭に噴出、凝結した自然銅が和銅(ミキアカガネ)と呼ばれたのです。
露天掘り跡
慶雲(けいうん)五年(708年)今から千三百年前、ここ武蔵国秩父群から和銅(自然銅)が発見され都へ献上されました。
これを喜んだ元明天皇が年号を「和銅」と改めました。
都から遠く離れた秩父が、歴史の表舞台にあらわれ、一躍脚光を浴びました。
やがて日本最古の通貨「和同開珎」が発行され、通貨時代の幕開けとなりました。
献上和銅の初めての産出場所がここ「和銅露天掘り跡」なのです。
近くには和銅元年に創建され、和銅献上に関係が深い、聖神社があります。
大小二個の和銅石(自然銅)・和同開珎・和銅制の雌雄一対の蜈蚣(むかで)がご神宝として収められています。
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